伊藤屋の池は、水面に糸を張りめぐらせています。
見た目には大変難あり…。
池に鷺(さぎ)が来てしまうので、鯉を守るための苦肉の策です。
これまでに幾度も鯉や金魚をさらわれてしまいました。
追い払っても、お向いさんや本館の屋根に逃げるだけで、また来てしまいます。
糸を張っても隙間をぬって鯉を狙う、鷺はなかなかのつわもの。
鷺は食べ物を得るのに、私たちは鯉を守るのに知恵をしぼります。
悩ましいけれど、鷺の姿は優雅で、鳴き声が聞こえると「自然が残っていていいなぁ」と思います。
これからも、いたちごっこを続けていくことでしょう。 (池付近ではお足もとにご注意ください。)
