明治36年発行の「相州湯河原温泉眞景」という古い絵地図をラウンジに展示しています。
これは湯河原温泉を紹介する目的で作られた今でいうガイドマップのようなもので、
東京や横浜などで販売されていたとか。
当館が創業して15年ほど経った時代のものですが、
谷すじに沿って大小さまざまな湯宿が立ち並び、
目を凝らすとそこかしこから立ち上る湯煙や、宿に入っていく人力車などが細かく描かれ、
当時の温泉街の賑わいぶりが見て取れます。
この絵地図は大体10年おきに改訂されていたようで、
これより古いもの、新しいものを並べて見たことがありますが、
明治に入ってからの温泉街の変遷がよくわかる貴重な資料です。
当館に展示しているのは本物ではなく写しですが、
古地図好きな方はぜひ間近でご覧ください。
